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そりゃあ、怖いですよ
今日は、お客様から雨漏りの応急手当に呼ばれました。いくぶんの段取りの調整をし、何とか駆けつけました。
屋根に登ってみると、これまでに何度も手直しをした跡があるのですが、瓦も全体に傷みが進行しており、「今回は、葺き替えでないといかんな・・・」と考えながら、一人でブルーシートをかけていました。
下に降りる頃に、ご主人が帰ってこられて、「やっぱり大工さんは違うな。怖くないの?」とおっしゃいます。
「そりゃあ、怖いですよ。みんな怖いけど、そんなこと言ってられへんし、だんだん慣れてくるんですよ」
でも正直なところ、私の怖がりは人よりも激しく、高いところの仕事は苦手です。今日も、下屋もなく下までまっさかさまのところで、許されるならやめておきたいのが本音でしたが、雨漏りを心配される奥様の顔を見るとそうもいかず、やっとこさの仕事でした。
やれやれ、我ながら情けない。