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のぞむところや、待ってたで
2月4日付、毎日新聞の夕刊によると、大阪府では悪質リフォーム業者に対する行政処分を強化するため、「建築診断」なるものを2006年度にも導入するらしい。
これまでは、勧誘方法が違法とされたり、訪問販売に規制をかけるための特定商取引法に違反しないかぎり、いくらつまらない工事を行っても処分されなかった。
主なターゲットとしては、屋根裏や床下に金物を取り付けたりする工事だ。こんなものは耐震には全く役に立たないが、すすめるダメ業者も多いため、お客様のなかにも有効だと信じている人も多い。
当社では、こんな工事は頼まれてもやらない。私でなくても、きっしゃんが頼まれても悩むことなく断ってしまう。お客様のためにならないことがはっきりしているからだ。
これまで、誠心誠意説明し断ってきたが、中には理解されず「○○さんのところは、それをやって安心している」などと言い出し、悪質業者のかたを持ち、こちらの建築知識を疑うような方もいらっしゃった。私はポリシーで、善意の言葉が理解されない家では、いくらお金をつまれても仕事はしない。
常識で考えて欲しい。お客様が「やって欲しい」と言ってくださるところを、欲望をぐっとおさえて(私は俗物で、売上とか利益とかいった言葉は大好きだ)
簡単な工事であがる売上を減らそうとしているのだ。そこに悪意の入る余地があるのか!
力不足を感じざるを得ない。
何度も情けない思いをしてきたが、これからは屋根裏や床下に不用意に金物を取り付けると、悪質リフォームとして検挙される可能性もでてきた。それには強引な契約とかが無くても、引っ張ることができる。
どんどんやってくれ、待ってました!と声をかけたい。奈良も大阪に負けずに続いて欲しいものだ。
この記事は、「建設時事ニュース」にも掲載するので、ぜひ読んでいただきたい。
どころで、我ながらうかつだったが、「お勉強の時間」に「不要な工事の時間」や「必要だがされていない工事の時間」がない。タイトルを考えて今月末をめどに書きたいと考えている。