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6年前の記憶(前編)

昨日、思いがけないお客様から電話がありました。6年前にマンションの全面改装をさせていただいた方です。3年ぐらい前に東京へ転勤することとなり、そのマンションは賃貸するので、入居される際には必要な手を入れて欲しいということでカギを預っておりました。

連絡先をおって連絡しますということでしたが、その後、音信がなく、ずっと気にしておりました。それが昨日の朝、入居者がきまったのでリフォームして欲しいと連絡があり、カギを預けてましたねと念をおされ、「ホンマにまだあるかな」と少し不安になりました。電話で話しながらカギを探し、無事に見つかってほっとしました。

今朝、現地を確認しに行きましたが、行きしなに6年前のことを色々と思い出しました。

生駒にお住まいで、奈良にマンションを購入するのでリフォームしていただきたいとの依頼でした。生駒まで相談にうかがい、色々お話しました。当時は社員もおらず、全て私一人でやっておりました。

何をどう気に入ってくださったか、後で奥様からうかがったところによると、ご主人は「あの男は信用できる」と何度もおっしゃってくださったそうです。

その現場でトラブルがありました。もともとアルミサッシの障子部分が非常に汚れており、M様(このお客様です)は仲介の不動産屋さんに「窓だけ交換できますね」と確認した上で、購入されておられました。私が見積もりにうかがったときにも、「枠ごとじゃなくて窓だけ交換してください」とはっきりとおっしゃいました。私は安請け合いで「簡単にできますよ」と答えました。これで苦しみました。

工事が始まり、サッシ屋さんに見てもらうと、「これは枠ごとじゃないと交換できない」と言います。何でもそのメーカーの作り方が特殊で、代替品がなく、もうメーカー自体がつぶれているのでどうにもならないとのこと。違うサッシ屋さんにも見てもらいましたが、同じことを言います。

私は目の前が真っ暗になりましたが、自腹を切って、枠ごと入れ替えることにしました。自分の確認ミスですから、その工事の利益をほとんど吹き飛ばすような金額でしたが、サバサバしておりました。M様は、私に対しては何もおっしゃいませんでしたが、不動産屋さんにクレームをつけました。「変えられるって言ったでしょ」

その不動産屋さんは、奈良では知らない人がいないような会社です。「その工務店が頼りないんじゃないですか」と答え、「いかにもうちとそことどっちが信用できる?」と言わんばかりです。M様は電話口で怒鳴ったそうです。「うちが頼んだ会社は、自腹でやるって言うてるねんぞ、そんなええ加減な会社と違うぞ」と。後で奥様が教えてくれました。

私はお客様に、こんな風にかたを持っていただくのは初めてでしたので、とてもうれしかったし、燃えました。根が単純なのはいつまでも変わりません。

しかし、不動産屋さんは自らの発言の過ちを認めようとせず、自分たちもサッシ屋さんに見させるといいます。つまり絶対できると言い張ったのです。私も反対の立場であれば同じ提案をしたに違いなく、ここまでは気にさわったことはありません。問題はこのあとでした。

話が長くなりますので、続きは明日にさせていただきます。ごめんくださいませ。

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こんにちは、吉信秀樹です。
知人にすすめられて、浅田次郎の「壬生義士伝」を読みました。涙なくしては読めませんでした。これは日本人には、ぜひ読んで欲しいと思いました。いつか娘にも読ませます。ただ、ある程度の歴史を知らないとあまり面白くないかも知れません。「竜馬がゆく」「燃えよ剣」は最低限、できるならば「新撰組血風録」、子母澤寛の新撰組三部作ぐらいを読まれてからなら、とても面白い作品だと思います。泣けます。
では、またお会いしましょう!

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