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後継者

私は常々、経営者にとって一番難しい仕事は後継者を育てることだと考えています。最近、改めてそれを感じさせる出来事がありました。

数年ぶりで、昔よく通った材木屋の前を通ると、看板の名前が変わっています。私が親方の下について、大工をしていた頃、墨付けやきざみで通った材木屋です。

当時の番頭さんの名前になっていました。その材木屋さんの大将は有名ながんこ親父で、客である大工を頭ごなしに怒ることで有名でした。私もよく怒られました。

そんな話を、同じくその看板が変わったことに気付いた大工さんと話していました。彼も結構怒られたらしい。
「後継ぎおらんから、番頭さんにゆずらはったんやな」

この場合、名前は変わっても、まだ後をやってくれる人があるからいい。その大工さんが言うには、
「○○材木も今年いっぱいで、閉めるらしいで」
「えっ、なんで?」
私も少々世話になった会社なんです。

「おっさん、歳やし、後継ぎおらんから、もうやめるねんて」
「そうなんや、うちも娘ばっかりやし、明日は我が身やな」
「きっしゃんに乗っ取られてんのと違うか(笑)」
「そんな元気があったら、それは本望やけどなあ(笑)」

息子がいても、教育に失敗している社長さんがいかに多いことか。これははっきりと、事業の創業よりも後継者を育てることの方が難しいことを証明している。

いま、長女の日向子(8歳)、次女の可南子(5歳)は、
「将来、大吉建設がやりたい!」
などと言っていますが、私はあまりそんな気はありません。高校生ぐらいになっても、まだそんなことを言っていたら、「一丁、仕込んでやろうか」と思うかもしれませんが、そんな先のことはわかりません。

でも、えらそうに聞こえたら恐縮ですが、やはり社長というものは誰にでもできるものではないので、子どもにその器量がなければさせたくありません。自分の器以上の所帯を背負って、かえって不幸になった二代目を何人か見ているからです。

しかし、どんな結果になっても会社は残さなければなりません。それまでのお客様に対するアフターができなくなるからです。社員の勤め先は、どんなことをしてでも道をつけてやりますが、お客様へのアフターだけは、会社を残さないと話しになりません。

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こんにちは、吉信秀樹です。
先日、私の誤解から長女のひなちゃんを強く叱ってしまいました。でも彼女は言い訳せずに我慢していました。誤解に気付き、私は謝りました。「ごめん、とうちゃんが悪かった。ひなちゃんは悪くなかったな、ほんまにゴメンな」彼女は、おいおい泣き出しました。色々なことを感じました。
では、またお会いしましょう。

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