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2024.11.09
断熱よもやま話
急に秋らしくというか、一気に冬の足音が聞こえてくるような気温になってきましたね。高断熱住宅がありがたい季節になってきました。ちなみに当社は20年以上も前から高断熱・高気密住宅に取り組んでいますが、私の自宅は昔ながらの低断熱です。まあ、いわゆる大工の掘っ建てですな(苦笑)。そんな自宅を建て替えるのは私の夢なんです。
さて、近年はみなさん断熱性能を気にされるようになってきました。20年前は「うちは高断熱・高気密なんです」と言うと、「そんなんいらないから普通の家でいい」なんて返されたことも一度や二度ではありません。そんなことを考えると、新築の相談にいらっしゃるほぼ100%の方が断熱性能を大切だと考えている現在はまさに隔世の感があります。
でも、断熱性能が大切だという概念は持っていても、基本的なことを理解されていない方も少なくないので、ここで思いっ切り簡単にお話しします。まず断熱と気密は違うということです。断熱は熱が伝わりにくい仕様のことで、気密は窓を閉めた時にどれぐらいスキマ風がないかの施工精度のことです。気密性が高くても断熱性能が低ければ、冬、部屋は寒いわけです。
断熱性能が高くて気密性能が低い場合、部屋は暖かくなるけれども暖房効率が悪くなるわけです。だから基本はまず高断熱であって次に高気密を実現するという流れになります。だから「高断熱・高気密住宅」というのが本来の表現であって、それを逆さにして「高気密・高断熱住宅」と表現されていらっしゃる会社は、そのへんの理屈がよくわかっていないそうです。南雄三先生の受け売りです。
そして高断熱・高気密になると次は換気が大切になってきます。昔ながらの窓を開ける換気では、いっぺんに部屋が寒くなり、換気を敬遠すると高気密住宅ほど室内のCO2濃度が高くなり、健康に影響が出やすくなるからです。私は熱交換をするタイプのものが望ましいと考えています。
ですから、性能の高い断熱材を使うだけでは高断熱住宅は完成しないわけです。気密性を高める施工精度、それを活かすための換気システムがあってはじめて高断熱・高気密住宅と言えるわけです。
もう少し詳しく話してみました。
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こんにちは、吉信秀樹です。
またも駅伝ネタですが、先日の全日本大学駅伝も実に面白い展開でした。しかし、駒大は「負けてなお強し」を強烈に印象づけましたね。2021年の箱根の青学に匹敵する。「負けてなお強し」男はそうありたいものですね。今年の箱根は例年以上に目が離せない。
では、またお会いしましょう!