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2024.06.25

世のおとうさんに、「PTAは誘われたら請けてみては」

 先月の総会をもって、奈良高校育友会会長の任期が終了し、愛染幼稚園、育英小学校と12年間にわたったPTA活動も終わることとなりました。実はまだ100周年の記念事業委員会だ学校運営協議会だと仕事は残っているのですが、私の中ではとにかく終わった(笑)と。

 娘三人のうち、下二人はまだ大学生なのですが、すでに子育てまで終わった気分です。いや、まだ学費の支払いが残っているのでそうはいかんか。

 最初、幼稚園で声をかけていただいたときは、即、お断りしたんです。大工で毎日現場に出ていた私にはとても無理だと思ったからです。また私は、家族のために働いてお金を家に入れることが「男の正義」だと思っていましたので、仕事にブレーキをかけてお金にならんPTAなんぞをすることは、「男にとって悪」だと思っていました。私は高校生の時に父が事業に失敗して大変な想いをしましたので、そういう想いが人一倍強かったんです。かわいい妻や娘を泣かすわけにはいかん。自分は家族を守る。

 ところが、毎晩のように会長さんから電話がかかってきて、しまいには「来なくてもいいんで、名前だけでも貸してください」と言われました。「そんないい加減なことはできません」とそれもお断りしたのですが、その後も続けて頼まれると、「ほんまに困ってはるんやな。これ以上断っても、それはそれで申し訳ないな」と思って名前を貸した(?)のが運のつきです。まあ、根負けですね。後生に悪い気がしたんです。

 いざ、新学期が始まると、結局、やはり行かねばすまないようになりまして、仕事を抜ける苦痛を感じながら、私のPTA活動は始まりました。大工が現場を離れたらお金になりません。

 ところが、行きかけると、いままで知らなかった娘たちのこともよくわかるようになって、コミュニケーションの質が高まりました。幼稚園に行くと娘たちは喜んでくれるし、先生たちとも仲良くなってどんどん幼稚園が居心地のいい場所になっていきました。最初は「やってあげてる感」がはちきれてたのですが、2~3年もすると、気が付けば「やらせていただいている感」にあふれていました。まあ、単純なもんです。

 小学校ではそんな話がくることは想像もしていませんでしたが、晴天の霹靂と申しますか突然の会長の打診がありました。今度は幼稚園の時の「やってよかった感」があるので即OKしました。

 小学校の時はクラス役員のおかあさんたちとも仲良くやれて楽しかったし、児童たちも「吉信さ~ん」なんて慕って声をかけてくれることもあったりして、これも楽しい時間を過ごさせていただきました。この頃一緒にやった役員さんは今でも「会長~!」と声をかけてくれるので、「もう会長はやめて」なんて言いながらも、すぐにタイムスリップしてしまう(笑)。

 ともすれば、趣味もなく、仕事しかしない私にとってPTA活動は人生の潤いになっていたと感じます。最初はあんなに嫌がってたのに・・・。人生は面白いですね。

 ところで最初にも書きましたが、奈良高校ではこの3年間、100周年記念事業の準備をしてきました。実は育英小学校の時も100周年の記念事業の準備の年にあたっておりまして、どちらも寄付金の募集要項には私の名前と顔が出ております。自称、100周年男です(微笑)。そういう星のめぐりなんですかね。

 通常のPTA活動のみではなく100周年の準備などもあり、おかげで忙しい毎日でしたが、それまで楽しい思いをさせてくださった、幼稚園や小学校、世間へのご恩返しのつもりで一生懸命ご奉公してまいりました。時には先生方に煙たがられているようなそぶりもなきにしもあらずでしたが(苦笑)、私には私の正義があって、大げさに言うと、世のため人のために頑張ったつもりです。他の人がよう言わんことを言って差し上げるのが私の天命ではないかなどと独りよがりで思いこみました(笑)。

 最後に、世の中のお父さんがたに申し上げます。もし学校からPTAの打診があれば、断りたい気持ちはよくわかります。仕事も大変なのも重々承知です。でも、私はおすすめしたいです。ぜひ、思い切って請けてみられたらいかがですか。長い人生の中で自分の子どもが子どもでいる期間は短いものです。少なくとも、私にとってはお金には代えられない幸せな時間でした。この間、ご縁のあった全ての方に感謝いたします。本当にありがとうございました。

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 こんにちは、吉信秀樹です。
先日の父の日は、家を出ている長女と次女がローストビーフを送ってくれ、まだ同居中の三女が手料理をふるまってくれました。一杯いただきました。幸せな毎日に感謝します。
 では、またお会いしましょう!

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