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2023.01.29
わしがやっとるから大丈夫に決まっとるがね・・・木耐協加盟20年
木耐協(日本木造住宅耐震補強事業者協同組合)に加盟して20年になります。先日、永年功労賞として表彰していただき、立派な記念品と感謝状まで頂戴しました。
ただ在籍しているだけで、特に成すこともなかった私に功労賞というのは正直なところ面はゆいところがあります。
私は親方のもとで大工の坊主(見習い)からこの世界に入りましたが、親方とお客様のやりとりを聞いていると、こんなやりとりが結構多かったんです。
お施主様 「棟梁、この家は地震が来ても大丈夫ですか?」
※ 阪神淡路大震災の翌年
親方 「大丈夫でさあ、絶対につぶれません」
お施主様 「よかった~、安心しました」
ある時、親方に聞いてみました。
私 「なんで、親方の建てる家は強いんですか?」
親方 「そんなもん、わしがやっとるのに、強いにきまっとる!そうじゃろうが(強く)」
私は勉強のために理論というか根拠が聞きたかったのですが、そういうものは親方にはなかったようで(苦笑)、私の好奇心は満足できませんでした。
親方がケガをして独り立ちしてから、家の強度をお客様にちゃんと説明できるようになりたいと、色々調べていたら木耐協にあたりました。
当時で105万円程度の加盟金が必要だったので、当時の私には大金でしたが(今でも大金ですが)、 思い切って加盟しました。
木耐協で教えていただく構造や耐震の話はとても新鮮で、本当に楽しかったというか嬉しかったことを覚えています。仲間もたくさんできましたし、仲のいい友達もできました。何よりも小野秀男理事長にやられてしまいまして、この方のお話を聞くためだけに月に一回大阪まで行くのが楽しみでした。
小野理事長にも木耐協の方にも目をかけていただいて、私は飲み会の席などでも常にあいさつか乾杯の発声をおおせつかり、友達の社長にも「俺なんか一回もそんなんしたことないのに、お前毎回何かやってるなあ」と言われたことも懐かしい想い出です。
耐震技術認定者の3年に一度の更新講習とテストでも、毎回のように「吉信社長は受けなくてもいいんじゃないですか」なんて言われて、「じゃあ免除してくれる」と聞くと「それはできません」なんて断られるやりとりも懐かしい。
小野理事長が親しくしてくださっているのに甘えて、木耐協に「今後こうしていくべきだ」なんて意見具申をしたことも一度や二度ではなかった。木耐協が好きだったんです。一度理事長が「吉信さんのあの提言を全職員に読んでもらいました」と言ってくださった時は、すごく嬉しかったものです。純粋に役に立ちたかったんです。
そういえば、しばらく木耐協のホームページのトップで、私のこの「工事現場日記」がアップされていたこともありました。あれは誉に感じて嬉しかった。
木耐協20年、ここに書ききれないほどの思い出があり、本当にご縁があってありがたいです。私の人生の幸せの一つと言っていい。これも、理論的でなかった親方のおかげ(笑)。親方もありがとうございました。
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こんにちは、吉信秀樹です。
長女の福知山も次女の鳥取もなかなか雪がすごいようです。娘二人が雪国の子になるとは思ってなかったな(微笑)。さて三女の将来やいかに。
では、またお会いしましょう!
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