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2022.10.16
床暖房はつけたほうがいいですか?
お客様からよく「床暖房はつけたほうがいいですか?」と聞かれることがあります。つけたいから後押ししてもらいたいといった気分で聞かれることもありますし、純粋に質問されているときもあります。床暖房は快適ですし、つけたくなる気持ちもわかりますが私はあまりおすすめはできません。それはやはりシックハウスにつながりやすいからです。
シックハウスの象徴的な症状である化学物質過敏症は、実は、春から夏にかけて症状が悪化する病気なのです。ホルムアルデヒドなどの化学物質は気温が高ければ高いほど、その物質から空気中にたくさん放出されるからです。ですから、一般的に言ってシックハウス症候群の方は冬場のほうが症状がマシになります。
ホルムアルデヒドは何からでも出てきますが、特に合板やフローリングからたくさん出てきます。そのフローリングを本来なら化学物質の動きがおとなしいはずの冬に暖めて使うのです。その意味で床暖房はシックハウスの観点からは、おすすめはできないと言わざるを得ません。
そして床暖房は化学物質の問題だけではなく、自律神経を傷めることで体調を崩されるケースがあることも知られています。みなさん、ご存じの通り足の裏にはたくさんの神経やツボが集中しています。ここが不自然に温められることによって自律神経を傷める可能性があるそうです。
また足の裏が暖かくて、顔付近など上半身が寒いなどの温度差が顕著なとき、身体は暖かいのか寒いのか判断がつきにくくなり、体温調整が難しくなることがあるそうです。一度、自律神経を傷めると、その体温調整もできなくなりますし、急に気分が悪くなったりします。学会でも症例が報告されているようですが、「頭寒足熱」という言葉から全く反対のことをおっしゃる方もあり、必ずしも広く認められた見解ではありません。門外漢の私には真偽のほどはわかりかねるところもありますが、その可能性があるということまでは否定できないと思います。
もう少し詳しく話してみました。
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こんにちは、吉信秀樹です。
昨夜は急なことで娘が二人帰省してきました。いっぺんに家がにぎやかになり、とても愉快でした。幸せな毎日に感謝します。
では、またお会いしましょう!
カテゴリー: シックハウス