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2022.05.11
長期優良住宅もZEHレベルが義務化・・・断熱性能も8合目へ!
この4月に耐震等級5が新設されました。従来は4が最高等級だったわけです。そして長期優良住宅の断熱性能も等級4から5に引き上げられます(10月より)。簡単に言うと耐震等級4はBELSで言うと☆、耐震等級5はBELSで言うと☆☆☆☆☆ですから、一気に4ランクアップです。そしてこれは太陽光発電がのるとZEH(ネット ゼロ エネルギー ハウス)になるレベルです。
そして10月に新設される断熱等級6はHEAT20 G2レベル。等級7はHEAT20 G3レベルです。これも補助金などで普及をうながしやすくする前提だと思われます。
家づくりを考える時に考慮すべき住宅の性能は、耐震性能、断熱性能、空気環境性能です。私は住宅三大性能と呼んでいます。ところがこの三つの性能について、国の基準の整備と申しますか、法規制のレベルが全く異なります。
現在では、耐震性能については山登りで言うと8合目です。現在はルールがしっかりしていて、弱い家を建てようと思っても建てられなくなっていますので、住宅会社による差がほとんどない分野です。誤解を恐れずに言うと、あまり気にしなくてよくなっています。
次に現時点での断熱性能は山登りで言うと5合目です。目指すべき基準はあるのですが、いまだに義務化されていなかったため、大手を中心に高断熱化は進んでいますが、地場の工務店では遅れているところもあり、まだまだ会社による差が大きな分野ですから、しっかりと確認すべき項目だと思います。
ところがこれについても、2025年の高断熱住宅の義務化に合わせて、今年の長期優良住宅のZEHレベル化にともない、住宅会社による断熱性能の違いにあまり心配しなくてよくなります。つまり、今後は「長期優良住宅である」というだけで相当な高断熱になることが約束されるからです。これをもって、私は断熱性能についても8合目まで登ってきたのじゃないかと思います。
ちなみに空気環境性能、シックハウス対策については、山登りで言うと1合目、まだ登りはじめたところです。目指すべき共通の基準もなく、一部の住宅会社が自主的に取り組んでいるのが現状なので、いま検討されていらっしゃる会社に対応を聞くと言うよりは、取り組んでいらっしゃる会社を自分でさがすしかないかとは思います。
とにかく、これまで「耐震と違って断熱性能は会社によって雲泥の差があるので、よく確認されたほうがいいですよ」とお話ししていたのですが、これからは「もう断熱も気にしなくていいですよ、長期優良住宅であればそれだけで充分ですよ」と言ってもよさそうです。
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こんにちは、吉信秀樹です。
娘が二人、離れて暮らしていますが、スマホやラインがあるのがありがたいですね。昔、親は私のことも心配したんだろうな。「生きてるか死んでるかわからへん」って言って突然来てくれたこともありました。電話もかけず親不孝でした。
では、またお会いしましょう!