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2021.05.25
2021年度 地域型住宅グリーン化事業
「支援対象となる住宅は長寿命や省エネルギー住宅」
地域型住宅グリーン化事業という補助金は一定の品質を有する住宅に100万円前後の支給があるという、実にお得感の高い補助金です。新築でもリフォームでも使うことができますが、今日は新築にしぼってお話しさせていただきます。
この補助金は会社によって適用されたりされなかったりしますので、注意が必要です。商談中の住宅会社にお問い合わせください。くわしくはユーチューブでお話していますので、末尾からご覧ください。
いくらもらえるか
(1)長寿命型、いわゆる長期優良住宅について110万円
(その工務店のH27~R1の補助金活用実績が4戸以上の場合 100万円)
(2)高度省エネ型、これはいわゆる認定低炭素住宅などについて70万円
(3)ゼロ・エネルギー住宅型、いわゆるZEHについて140万円
(その工務店のH27~R1補助金活用実績が4戸以上の場合 125万円)
のいずれかを基本として、それに加えて地域材加算20万円、三世代同居加算30万円、若者子育て世代加算30万円のいずれかをプラスすることができます。
地域材加算 20万円
柱や梁などの主要構造材の過半に地域材を使用する場合に加算されます。ですから普通に言うと外材ではなく地域材、例えば当社であれば奈良県産材ですね、地域材を使うほうが建築費は高くなりますが、この加算金額を考えるとかえって安くなる可能性が高いと思います。もっともウッドショックで大騒ぎの今年は何とも言えないんですが。
三世代同居加算 30万円
いわゆる二世帯住宅が対象です。キッチン、浴室、トイレ、または玄関のうちいずれか二つ以上を住宅内に複数個所設置する場合に加算されます。トイレを二ヶ所っていうのは割と普通のパターンなので、あとどれにするかって感じですね。
若者・子育て世代加算 30万円
これは住宅の仕様は関係ないのですが、建築主が令和3年4月1日時点で40歳未満の場合、または同じ4月1日もしくは交付申請日時点で18歳未満の子どもと同居している場合に加算されます。
省エネ強化加算 30万円
これは長寿命型にしかありません。高度省エネ型もゼロエネ型ももともと省エネなんで、まあ当たり前です。支援対象の基準としてはBEIが0.8以下の住宅です。BEIというのは一次エネルギーの消費量によって計算される指標で数字が小さいほど断熱性能が高いと考えてください。BEIが0.8以下と言いますとBELSで言うと☆☆☆☆☆レベル、いわゆるゼロエネルギー住宅に太陽光発電がないだけの高断熱住宅です。70万円の補助金がでる認定低炭素住宅のBEIが0.9ですから、それよりも高断熱なわけです。
大吉建設の標準仕様でいくらもらえるか
最後に大吉建設の標準仕様でいくらもらえるかをまとめてみます。長期優良住宅で該当期間の補助金活用実績が4戸以上なので100万円、奈良県産材が標準で地域材加算が20万円、高断熱は得意技、省エネ強化加算で30万円、これで150万円の支給になります。もし、お施主様が40歳未満の方で、地域材加算のかわりに若者・子育て世代加算を使うと合計160万円になります
グリーン住宅ポイント制度とは併用できません
ここから、簡単な注意事項をお伝えします。補助金の併用の質問はよくうけるのですが、今年ならグリーン住宅ポイント制度との併用が関心事かと思います。地域型住宅グリーン化事業もグリーン住宅ポイント制度も、同じ国土交通省の補助金なので併用はできません。
事業主体が違う補助金であれば併用できます。例えば奈良県が事業主の補助金「奈良の木を使用した住宅への助成制度」は併用することができます。
対象住宅となる証明をするのに費用がかかる 長期のメリットの表
最後にお金の話です。長期優良住宅にしても認定低炭素住宅やZEHにしても、その仕様で建てるのと、行政からそうであると認めてもらうのはまた違う話になります。補助金の申請をするのには行政からそうであるというお墨付きをいただかないといけませんので、その手続きに費用が必要です。
工務店にもよりますが30万円ぐらいは必要かと思います。特に長期優良住宅のお墨付きをもらうと、補助金以外にも住宅ローン減税の所得税控除枠の増額、不動産取得税や登録免許税、固定資産税の軽減 などがありますので、費用をかけるメリットは充分にあると思います。
こんにちは、吉信秀樹です!
今日は会社の設立記念日です。もう23年になります。振り返ると早いものですね。いい時もしんどい時もありましたが、ならして経営とは厳しいものですね。自分で選んだ道なので満足しています。ありがとうございます。
では、またお会いしましょう!