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2021.03.09
家屋補強は耐震補強にはなりません
いま、中古住宅をリフォームしてお住まいになる方のためのリフォームをしています。お風呂もやり替えるのですが、解体すると不愉快なものが出てきました。
これは「家屋補強」なるいかがわしい言葉で販売されていた補強工事ですが、ほとんど何の意味もありません。
おそらく、お施主様(私の知らない売主様)は万一の大地震の時に家族の命を守るべくこの工事を依頼したと私には思われます。そうでないと、便利なわけでもなく、部屋がきれいになるわけでもないこんな工事をする理由がありません。
ところがこの工事は全く耐震補強にはなりません。これによって地震に強くなることはありません。売っているほうもそれをわかっているので、あえて家屋補強という名目で売っています。私が「いかがわしい言葉」というゆえんです。
「家族の命のために・・・」と思って必死の思いでお金を使うお施主様をこのような形でうらぎる輩は許しがたいと思います。悪徳リフォームとはこのことだなと思います。
なぜ、耐震補強にならないかも書いておきます。大地震で木造住宅が倒壊する理由は、老朽化やシロアリ被害などをのぞくと、
1、柱と土台の結合力が不足しており柱が抜ける
2、壁(耐力壁)が少ないか、あってもバランスが悪い
この二点につきます。
この手の金物では、そのどちらも全く補強していないので耐震補強にはならないのです。構造としてはないよりはついてるほうが強いかもしれませんが、ほとんど気休めのレベルです。
特にこの写真の場合は、もともともっとしっかりした火打ちがついていますので、なおさら何の意味もないと言わざるを得ません。この下の斜めの材も間違っても筋かいにはなりません。
あー、久し振りに現場で不愉快な思いをしました。
耐震診断でチェックするポイント
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こんにちは、吉信秀樹です。
朝、起きると娘が勉強中に力尽きて電気をつけたまま眠っていることがよくあります。頑張っているのは嬉しいのですが、親としては夜はしっかり眠ってもらいたいと思います。早寝早起きでそれぐらいやってくれたら言うことないのですが、夜型は先が心配です。しかし、どうにもならず(>_<)。
では、またお会いしましょう!