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2021.02.12

どうして居室の換気をしないといけないのか

 ご存じの方も多いと思いますが、2003年より新築住宅には24時間換気システムの設置が義務化されています。同時にホルムアルデヒドを発する建材の使用規制も盛り込まれ、この時の建築基準法の改正を俗にシックハウス法と言います。

 そうなんです、日本の家づくりが自然素材中心から新建材中心となり、むしろ自然な通風を大切にした家づくりから高断熱・高気密化が進む過程で問題になってきたシックハウスに対応するために換気が必要なのです。確かにこの法改正以降、シックハウスの重症患者は減っていますので改めて換気の大切さが感じられます。

 窓を開けて暮らす春や秋はいいかと思うのですが、窓を閉めてエアコンを使う時間が長くなる夏や冬が問題なのです。

 換気は何のためにするのかと言うと、一つには結露対策です。人が生活するうえで発生する部屋の空気中の水蒸気を排出することで、建物を傷めたりシックハウスの原因になる結露を減らすことができます。

 でもそれよりも大切なことは、汚れた空気を新鮮な空気に入れ替えるということです。室内の汚れた空気とは人の呼吸で発生するCO2、二酸化炭素のことですね。次にクロスやフローリングなど内装材から放出されるホルムアルデヒドなどの化学物質。そして忘れられがちなのはハウスダストです。             

 ハウスダストとはホコリの中でも特に肉眼では見にくいほどの小さなもので、衣類などの繊維クズ、ダニの死骸やふん、ペットの毛、花粉、タバコの煙、カビなど色々とありますが、これらハウスダストは空気中に舞い上がりやすく、体内に入るとシックハウスの原因になります。

 実はシックハウスって普段からよく窓を開けて換気する習慣のある家庭では起こりにくいんです。意外に単純なんです。でも、エアコン使うときには窓を閉めますよね。そんな時に換気システムが必要なんです。

 汚れた空気の中でもCO2はあまり意識されていないと思います。室内のCO2濃度は1000ppm以下でなければならないと建築物衛生法で定められていますが、大人一人が窓を閉めた状態で部屋にいるとすぐに超えてしまう程度の数字なんです。室内のCO2濃度が1000ppmを超えてくると、眠気が襲ったり集中力がなくなったりし、はなはだしい時には倦怠感、頭痛、耳鳴り、息苦しさ等の症状が出てくる可能性もあります。子どもの学習にも影響が出るので、学校環境衛生基準でも1500ppm以下と定められています。住宅よりも基準が甘いのは、私は学校は自宅と比べて滞在時間が短いからではないかと考えています。

 長時間いると言えば寝室ですが、部屋の広さや人数など詳しい条件はわからないのですが、窓を閉めて眠っているとき、明け方の寝室のCO2濃度は1800ppm~3000ppmになるとも言います。くどいですが窓を閉めてエアコンを使う季節には、いかに換気が大切かと思います。また、お子さんが勉強されている部屋も、ぜひ換気をしてあげてください。

 長野県の高校で面白い実験をしています。簡単な2ケタの足し算などの計算問題を決められた時間で何問とけるかというものですが、CO濃度が2500ppm近くの教室では、学校環境衛生基準の1500ppm以下の教室と比較して20%程度回答数の低下が見られたそうです。CO2濃度の高い部屋では集中力が低下するんです。

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 こんにちは、吉信秀樹です。
次女のかんちゃんが肩こりのあまり歯をくいしばって悪くしていると聞き、昨夜はゆっくりと肩をもんであげました。「すごく楽になった」と喜んでくれて、その後にお返しもしてくれました。幸せ(微笑)。娘の肩をもむのは初めてでした。
 では、またお会いしましょう!

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