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2021.01.14
昭和56年以前の建物は耐震強度が低い?
昭和56年以前の建物が危ないということは広く知られているかと思いますが、さすがに詳しいことは御存じない方がほとんどなので簡単に書いてみます。
タイミングの線引きで覚えていただきたいのは、昭和56年6月です。この昭和56年6月以降の基準を「新耐震基準」と言います。昭和56年5月以前の基準を「旧耐震基準」と言って完全に区別しています。奈良市の耐震補強工事の補助金も旧耐震が条件ですから、昭和56年6月以降の建物は補助金を受けることができません。
大きな変更点は重い建物の場合、木造住宅の生命線とも言える必要な壁量が38%も増えていることです。その壁量の基準はいまも変わっていません。ざっくり言うと、昭和56年5月以前の建物は現在の建物と比較して壁量が40%ほど少ない可能性があるということです。
ちなみに完成ではなくて建築確認のタイミングですから要注意です。完成が昭和56年8月だから安心だと思っていたら実は建築確認は4月に取得していて旧耐震だったということもあります。
誤解のないように念を押しますと、旧耐震基準当時の建物は必ず壁量が少ないわけではありません。工務店によって基準以上の建築をされているところもあるからです。ご自宅の耐震強度が不安な方は、大吉建設までご相談ください!
建築年度で推定する耐震強度
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こんにちは、吉信秀樹です。
大阪や京都で緊急事態宣言が出ると奈良も隣接するエリアとして同様の姿勢でおらねばならんと思います。私の生活は変わりませんが!これは他人事なのではなくて、普段からそんな生活なんです(苦笑)。
では、またお会いしましょう!
カテゴリー: 耐震診断、耐震補強