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2020.11.23

耐震補強工事が300万円?

 昨日、リフォームの打ち合わせに行ってきました。中古住宅を購入されてリフォームして住まれるわけです。仲介した不動産屋さんがリフォーム屋さんも連れてきて話をすすめていたようですが、お客様は思うところあってHPで当社を見つけて連絡してくださいました。

 先に現地調査をして耐震診断もすませたのですが、「耐震補強でざっくりでいいんですがいくらぐらい必要ですか?」とお尋ねになります。「50万円もかからないんじゃないですかね」とお答えしたのですが、「本当にそれぐらいでいけますか?」「それは耐震等級3になりますか?」と繰り返しお尋ねになります。

 いやいや、現状 0.79の建物を 1.10 に補強する工事なので、耐震等級という表現で言うと1になります。「すいません、残念ながらリフォームで耐震等級3は普通はあり得ないですね」

 耐震等級を3にしようとすると、リフォームの場合、水平構面のやり直しをせねばならない可能性が高く、二階の床を全てやり替える必要がでてくるかもしれませんし、そもそも基礎をやり直さないといけないかもしれない。そうなると事実上不可能です。

 よくよく聞いてみると、お客様曰く、不動産屋さんの連れてきたリフォーム屋さんは耐震診断もせず、「耐震等級を1にするのなら300万、3にするのなら600万ぐらいいる」と言ったそうです。それが頭にあるので、「50万もかからない」という私の言葉を確認されたわけです。

 実は耐震補強工事はノウハウのある会社がリフォームと一緒にやると結構安いものなんです。もちろん、補強ヶ所はソフトで計算して決めるのですが、うまくリフォームの解体場所と重ねられたらほとんど費用らしい費用はいらなくなる可能性もあります。

 しかし、これだけのことで悪徳商法などとは言いませんが、少なくとも建築のプロではないと言える。その後も打ち合わせ中に思い出して、つい笑ってしまった。耐震診断もせずに耐震補強が300万ね、何をするんかな。ひょっとしたら耐震補強なんてわからへんから、それぐらいふっかけといたら諦めてくれるかなとかそんなところかな(苦笑)。

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 こんにちは、吉信秀樹です。
最近、ユーチューブ頑張っています。家づくりやリフォームに役立つ情報を発信していきます。いやあ、しかし、対面のセミナーより難しいです。いかに気軽にしゃべってたかよくわかりました。チャンネル登録してください!
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