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2020.10.15
悪徳商法なんざ、するほうも可哀そうなもんです
先日、OBのお客様ですが91歳のおじいさんから外壁塗装を頼まれました。台風の時の雨漏りを何とかして欲しいという依頼だったのですが、おじいさんの思うような簡単な方法ではどうにもならず、足場を組んで全面外壁塗装をやりかえないと直せませんよ、そこそこお金使わんとあきませんよと伝えました。
すると、おじいさんは二つ返事で「わかりました、それでよろしゅう頼みます」と見積りも出してないのにおっしゃいます。実は三階建てで隣の家ともひっついてて、色々とやりにくくく、少し高額になりそうな立地です。
おじいさんは実は、すでに言葉が不自由でコミュニケーションがとりづらく、以前、うちの社員がいたずらだと思って電話を切ってしまったことがあるのです。そんなおじいさんは一人暮らしなのですが、いつも私を頼みにして連絡をくださいます。
あない言うてはくれはったけど、一人暮らしやし、いいお年やし、雨漏りも台風の時だけやし、ここは御家族にも相談せんと、勝手に契約してもええことじゃないぞと思い、離れて住んでいる娘さんに電話してことの次第を説明しました。
するとやはり、今回は見送っておいて欲しいというお話になったので、「では、私からはそれでもやってと頼まれてるのにこれ以上申し上げにくいので、ご家族でお話ししていただけますか」と幕を引きました。
後で振り返って考えて、相変らず俺はよう金儲けせんなあと苦笑しながら、これって悪徳商法の正反対やなと一人で合点していました。一時期、高齢のお年寄りをだまして高額なインチキリフォームの契約をする悪徳商法が社会問題になりましたが、改めてかわいそうな人たちだなと思いました。
真面目にやって信頼される幸福感を知らんから、つまらん悪事に走る、私に言わせれば悪いやつかもしれんけど、かわいそうな人やなと思う。
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こんにちは、吉信秀樹です!
昨日は水曜日なのでお休みでしたが、転職した女性スタッフに頼まれて、日曜大工程度の仕事で模型を作っておりました。いつまでも頼られるだけで喜んでいるのですが、妻には甘いと言われております(苦笑)。
では、またお会いしましょう!