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2020.05.23

施主支給について

 「施主支給」という言葉がマスコミで取り沙汰されるようになってから時々質問を受けます。これは「施主支給でもいいですか?」という希望をお伝えになっているわけです。

 色々な事情がありますので、当社では施主支給を拒否はいたしませんが、歓迎もいたしません。どちらかと言えば、お互いのためにやめておいたほうがいいかと思います。

 まず、我々サイドから申し上げますと、言う必要もないぐらいですが、普通は工事を頼んでくださるのなら建材も買っていただきたいと考えるのは普通だと思います。施主支給というのは飲食店に例えると、「料理は頼むけど飲み物は缶ビールを持ち込んでもいいですか?」と言うのと変わりません。「白ごはんは持っていきます」とか(笑)。

そう、考えると工務店にとっては非常識なオファーとも言えますが、ただ、もともと持っていらっしゃるものであったり、ネットで気に入ったものを見つけてしまったりと、色々な状況がありますので、いたずらに否定はできません。

 しかし、実はお施主様にとってもデメリットはあるのです。それがあまりおすすめできないと申し上げる理由です。

1、意外に思ったほど安くなりません。

  色々な住宅設備などの施工費は品物を買ってくださる前提のものなので、施工のみとなりますとやはり同じ値段にならないのです。やや割高になりますので、そのあたりは頭に入れておかないといけません。

2、段取りが大変です

 工務店に材工共で発注すると、工務店だけとの打ち合わせで進めることができますが、もしご自身で新たに購入してそれを工務店で施工してもらうということを考えますと、納品日時と施工日の調整をしないといけません。もし、雨がからんで日程変更などがあると、ネット購入では納品日の変更もできず、使わないもので現場が占拠されるなどということもおこりかねません。場合によっては、納品の立ち合いに自分で行かないといけないかもしれません。

 また、支払いも分けて発注時にしないといけませんし、忙しい方にはそれだけでも負担になるかもしれません。やはり、それなりに時間とエネルギーが必要です。

3、何より大きいのは事実上保証がききません

 万一、製品上の傷や不具合があった時に、販売店はちゃんと検品して発送してるから施工サイドの問題ではないかと言いますし、工務店としてはちゃんと施工しても不具合があれば製品の問題であろうと、どちらも責任をとりにくい立場になります。

 どちらもごまかす気はないし、言い逃れする気もなくても、本当にそう考えていますから決着が難しくなります。販売店でも工務店でも、材工共で請けていれば言い訳無用なので何とかせざるを得ません。

 また、間違ってその場所に合わないタイプのものが納品された場合、自己購入ならどうにもなりません。住宅設備などは返品も交換もききません。材工共で請けている場合、品物の選定にも責任がありますから、これも損をしても交換せざるを得ません。

 ずいぶん昔のことですが、ホームセンターで購入したシステムバスのサイズが大きくて設置できない、返品も交換もできない、どうしたらいいかという相談もありました。

 どうですか、お施主様にとってあまりおすすめでない理由がご理解いただけましたか?きれいに工務店で一緒に頼むほうが、少々安いよりもいいとは思います。

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 こんにちは、吉信秀樹です。
先日、吉信家恒例のガーデンナイトBBQをしました。焼くのに忙しく、肉はあまりまわってきませんでした。次は自分の分を別に買っておこう(苦笑)。
 では、またお会いしましょう!

 

 

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