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2020.01.25
固定金利か変動金利か?
住宅ローンは一生に影響を与える重要な買い物です。選択を間違えると簡単に数百万円といったお金がとんでいきます。
大げさに聞こえるかもしれませんが、3000万円を35年で借りた場合、金利が1%違うと600万円ぐらいは支払総額が変わります。
具体例をあげると、フラット35の2013年8月の金利は1.98%で返済総額は4161万円になります。その3年後の2016年8月には最低金利を更新し0.9%で返済総額は3498万円となりその差額は663万円です。
これ、実際に起こったことなんです。現在は1.21%まで戻してきています。
金利はこのように影響が大きいことを背景にして、昔からその時その時で「固定金利と変動金利とどちらが有利か」という議論や質問は常にありました。
基本的なことをおさらいしておくと、通常は変動金利のほうが固定金利と比較して1%強ぐらいは低金利になります。そのかわり、将来金利があがるかもしれないリスクを負うわけです。
固定金利は目先、変動金利よりも高い金利を受容することにとって、将来にわたって金利が約束される安心を買うわけです。
いわゆる「ゼロ金利政策」がつづく今日、この10年間ぐらいは「いまは低金利なので固定のほうが有利」といい続けてきましたが、さすがにこの長引く低金利を見て、「いま、変動で借りておいて、変動金利があがる兆しを見せてから固定に切り替えるほうが有利」ではないかと考えるようになりました。
少なくとも、結果的にこの10年間は変動金利のほうが有利であったと思います。私はプロとしてアドバイスを過ってきたのではないかと自責しています。
理論的には現在でも固定金利が有利だと思いますが、現実問題として固定金利はじわじわと上げていますが変動金利はずっと変わっていません。それは、変動金利が下げ切っていないからです。本来、固定金利と1%ぐらいは差があるべしなのにこのしばらくは0.3%前後の差で推移してきました。
それはもう変動金利は損益分岐点まできていてこれ以上は下げられないからだと思います。つまり、固定金利との差が1%ぐらいつくまでは変動金利はあがらないと考えられます。
先のことはわかりませんが、私はいま、「変動で借りておいて、変動金利があがる兆しを見せてから固定に切り替える」戦略を推します。
消費税もあがったことで、景気の回復はさらに見込みにくいですしね。
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こんにちは、吉信秀樹です。
昨日は奈良匠の会の新年会でした。ありがたい仲間です。二次会にも声をかけていただきましたが、私は耳鳴りと腰痛という持病を持っているので今回も欠席いたしました。いまはどちらも不調です。今日も早く横になろう(微笑)。
では、またお会いしましょう!
カテゴリー: 新築住宅