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2020.02.18
耐震診断の劣化の低減係数はおかしくないのかな
昨日、耐震診断に行ってきました。何でも2年前に行政に依頼して近くの設計事務所さんが耐震診断をしてくれたのですが、評点が0.2で絶望的な思いをされた。そして、どうしたらいいかアドバイスを求めても明快な返答はなく、困っていたとのこと。
どこか相談できるところがないかとネットで探していたら当社にいきあたって今回の運びとなりました。
先方の診断書を確認してゆくと、やはり毎度のパターンですが、劣化の低減係数で7掛けになっています。
どういうことかと申しますと、その建物の構造と床面積から必要な壁量と実際にある壁量を計算し、ぴったり必要壁量を満たしていたら評点は1.0となります。評点が1.1ということは必要な壁の量よりも1割壁が多くて強いということです。評点が0.8というと、必要な壁の量の2割ほど足りなくて弱いという意味になります。
劣化の低減係数というのは、建物の老朽化により本来持っている強度が発揮できないことを想定して、劣化度に合わせて強度の低減を考慮するという意図なので、本来はあってしかるべきルールだと思います。
でも現実の運用としては、雨樋が傷んでいたら劣化の低減係数があがって耐震強度が下がることになりますが、その雨樋が修理されていたり、架け替えされていたら耐震強度は上がるというか元にもどることになります。
これって、おかしくないですか?どう考えても雨樋で耐震性が変わるとは考えられないんですけど(苦笑)。劣化度を考慮するというのなら、床下の湿度や蟻害等のみにするだとか、いっそ大胆に築年数で全てくくってしまうとかのほうが適切だと思いますが、みなさんどうお感じになりますか?
次に日本建築防災協会が耐震診断のルールを改めるときには、私も審議メンバーにまぜて欲しい。まあ、無理か(笑)。
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こんにちは、吉信秀樹です。
昔から芸能ニュースでは不倫ネタがよく取り上げられますが、不倫で仕事をなくす人と全く影響がない人がおりますね。色々な要因があるとは思いますが、結局は必要とされているかどうか、本来の商品価値次第といった気がします。
では、またお会いしましょう!
カテゴリー: リフォーム