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光と風の恵みを活かした広がり間取り
光と風、自然の恵みを活かした家を提案します。豪華な設備を誇っていて高性能の家でも、通風と採光に計画性のない家は決して「いい家」とは言えません。ふりそそぐ太陽光と家の中を通り抜ける風は、人が暮らす住宅にとって最大の恵みです。敷地の広さや条件もありますが、採光・通風まで考えて建物の配置を考えることが大事になってきます。
夏の陽ざしをカットし、冬の陽ざしを取り入れる
気持ちの良い朝日がさしこむ設計、夏の西日をさえぎる設計、冬の陽ざしを取り込む設計をします。
夏と冬では太陽のまわり方が変わります。太陽は東から昇り西に沈むのですが、夏至のときは北に30°、冬至は南に30°ふった位置が日の出、日の入りになります。建物の配置は南向きが望ましいことはよく知られていますが、それは冬に陽のあたる部分(水色の矢印)が南だからです。しかし、実は真南より西に22度ふった角度が冬の陽ざしを最大限に享受できるのです。
最近は軒の出がない家を見かけることが多いですが、軒の出はとても大切な役割を果たしてくれています。夏と冬の日射角度の違いを利用して、夏の暑い陽ざしをカットし、寒い冬は陽ざしを取り入れることができます。そして、雨風から直接当たらないように外壁を保護し建物の寿命を延ばす役割もあるのです。
奈良の風は南北に吹く
奈良気象台が発表している風配図によりますと、奈良では一年を通じて北北東から風が吹いています。次に多いのが南からの風なので、奈良では東西の風はほとんど考えなくてもいいといっても過言ではありません。
すると、住宅内の風の通り道として南北の通りを良くして、南側に吹き抜けなどを設けて窓の高低差をつくると建物全体の風の通りが良くなります。立地条件により東西の窓が中心になるような間取りでも、縦すべりだし窓などを用いて、南北の風をキャッチします。奈良の風の傾向、特性をよく考えて間取りや窓の種類、位置、大きさを決めていきます。
最新のソフトを使って光と風をシュミレーション
一棟一棟、最新のソフトを使用し日照、風向、風力をシュミレーションしながら、窓の位置や大きさの打ち合わせをします。
【夏至】一日の日当たり |
【冬至】一日の日当たり |
子どもの成長につながる広がり間取り
近年、研究が進み、間取りのつくり方と子どもの人格形成に関連性があることがわかってきました。
- 勉強は子ども部屋でなくリビングや共用スペースでできるようにした方が成績が良くなる
- 階段はリビングの中でとると、親の目にふれずに夜間の外出ができないので非行が減る
- 小さい頃の子ども部屋は広い部屋で共用にすると、協調性が育つ
などです。明らかに昔とは間取りの考え方が変わってきています。広がり間取りとは、家族のコミュニケーションがとりやすく、家族のつながりを感じる間取りのことです。リビングや2階のホールに本棚や勉強コーナーを設け、リビング階段も子どもが親の目の前を通らないと外出できないので自然とあいさつや声掛けの機会も増える。広がり間取りは良好な家族関係を築いていくうえで重要な要素になります。
木を感じる家
大黒柱のある家に住みたい!と思いませんか?
大吉建設は標準で六寸角の大黒柱を立てます。
近頃では、大黒柱のある家などすっかり見なくなりましたが、やはり建物がどっしりしますし、視覚的にも美しいと思います。言葉通り、家に芯ができます。大黒柱とは七福神の一人大黒さまから来ています。豊作の神様で恵比寿さまと合わせて招福・商売繁盛の神様とされています。
古来、一家繁栄の願いを込めて、大黒柱を建てました。必ずしも構造的に必要だったわけではありません。一家繁栄の想いは、現代も同じです。住宅を新築するとき、お施主様の気持ちは、一途に家族の幸せを願っているはずです。大黒柱はデザイン的にも優れているのみならず、縁起物だと考えています。
また、木は視覚的にも健康を感じさせます。脳は目にうつるものを健康にいいものか悪いものかを無意識のうちに判断するのですが、それは少なからず実際の健康に影響を与えます。人間は本来、鉄やコンクリートよりも木が好きなのです。
背の低い家を設計します!
背の低い家は、実は魅力たっぷりなのです。
背の低い家を設計します。階高を低くし、外観が低くなる家です。階高(一階階高とは、土台の天端から梁の天端までの高さ)は一般的な住宅よりも25cmぐらい低く、それにともない天井高も10cmほど低くなります。
背と天井が低い家のメリット!
- 建築コストが安くなる。外壁の面積が減りますので、その分助かります。
- 階段が楽になる。標準的な階段は14段ですが、13段と1段少なくすることができます。
または、同じ段数で1段の高さをぐっと低くすることも可能です。 - 天井が低くなると、エアコンの効率がよくなり、省エネルギーにもなります。
- 視覚的にも、天井が低いと間取りの奥行きを感じます。建築の基本的手法です。
- 外観もかっこよく見えます。左の図は、全く同じ間取りですが、標準的な高さのものと、大吉建設の高さのものです。どちらがかっこよく見えますか?「天井が低いと、圧迫感を感じる」という方もいらっしゃいますが、それも設計次第です。部分的に勾配天井や吹き抜けなどの組み合わせを考えることによって、そのような印象になることを避けることができます。