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土地さがしでは自分なりの優先順が大切です。
大吉建設では、土地さがしのご相談やお手伝いもさせていただいております。
土地さがしの基本となる考え方
大原則 土地の契約は70点でGO! 80点なら迷ってはいけません!
土地に掘り出し物はない
もし、何らかの理由で土地の『掘り出し物』があれば、それはすぐに不動産会社が買い取り、適正価格で市場に出し直します。当然です。不動産屋さんの友人でも親戚でもない私たちのところに、本当の掘り出し物がまわってくることはありません。
100点満点の土地は無い
全ての希望を満たす土地はまずありませんし、もし、あれば、それは相当に高額な物件になっているはずです。自分なりの優先順位、ゆずれないポイント以外のところは、多少の妥協もしないと、なかなか土地は見つけられるものではありません。
土地は縁のもの
工務店や住宅会社は、いつさがしても同じ会社を検討することができると思いますが、土地はさがすタイミングが変わると、出会うことができる土地も大きく変わります。何らかのご縁を感じることができれば、それだけでも決定の要因になると思います。
70点でGO!80点なら迷ってはいけない!と書きましたが、自分がいいと思った土地は他の人もいいと思う可能性が高いということを肝に銘じていただきたいと思います。いたずらに急がせるのは本意ではありませんが、「いいと思ったけど決断するのに時間がかかって、買い付け申し込みをしようとしたらもう売れていた」といったことが本当によくあるのです。日常茶飯事です。
いい土地は、迷っているうちになくなってしまうものなのです。正直なところ、80点なら望むべくもないほど好条件だと思います。掘り出し物や100点満点などということを考えると、つい、見送りたくなりますが、そのあとですぐにもっといい土地が出てくる可能性の方が低いと思います。
エリアについての考え方
色々なお考えやこだわりがあることも、現在の生活圏を変えたくないのも、よくわかりますが、あまりに狭い範囲でさがそうとすると普通は長期化します。なかなか見つからないという意味です。むしろ見つからないほうが自然で、すぐに見つかるのは僥倖のような気さえします。予算や広さなど他の条件はピンポイントで指定しても、エリアだけは多少の幅を持つことをおすすめします。
価格についての考え方
土地は安いほうがいい!と思うのは人情ですが、やはり何でも値段なりですので、土地価格の安いところは問題も多いものです。一般的に言って、土地代の高い地域は安い地域と比較して、
- 治安がいい (警察の方もおっしゃいます)
- 公立小学校・中学校の教育水準が高い (学級崩壊などがない、または少ない)
- 住んでいる方の層が高い (常識的な人が多い)
- 交通インフラが整っていて便利 (だから高い)
といったことが言えます。子どもの教育やアレルギー対策などを考慮し、土地と建物との金額のバランスを判断することが必要です。
また、売り出し価格は必ずしも相場を反映しているものではなく、売主さんの気分で決められていることが多いので、値交渉は必ずすべきです。売主さんも、値交渉はあるものと考えて売り出し価格を出しています。黙って言い値で買えば、損をする可能性もあります。
方角についての考え方
南向きは理想的ですが、他の方角の土地がダメなわけではありません。同じ環境でも価格が高くなりますしね。土地の形状によっては西向きや東向きの方が、南に面した部分がたくさんある可能性もありますし、北向きであっても、使い方次第で光と風を設計した住宅を建てることはできますので、こだわりすぎないことが大切です。
土地の高低差について
前面道路との高低差は、できるだけ少ないのが望ましいです。前面道路から高くなっている土地は、擁壁工事や外構工事など、建築工事以外の費用が数百万円単位で発生する可能性があります。安いつもりがかえって高くつくこともあるのです。
土地さがしのパートナー
土地をさがす時は、不動産会社ではなく工務店がおすすめです。もちろん、不動産会社のほうが専門で情報量も多いのですが、不動産会社は「売主さんから売ってくれと頼まれた物件は売らねばならない」商売だからです。その土地の条件が良かろうが悪かろうが、頼まれたら売るのが仕事なのです。
ですから、不動産会社はその土地のいいところを見つけてアピールします。ところが、工務店はこれから家を建てないといけないわけですから、建築に不利な条件に目が行き、ブレーキをかける傾向にあります。どちらが建築主のためのアドバイスができるかというと、私は工務店だと思います。
そして、その工務店のネックになる情報量ですが、複数の不動産会社としっかりとしたパイプを築いている工務店であれば、むしろ不動産会社よりも情報量が多いと言えます。
不動産を購入する際、仲介手数料というものが発生するのですが、これは売主さんと買主さんからそれぞれもらえることになっています。自社で売主も買主も見つけることが出来た場合は「両手」と言って双方からの仲介手数料を一社で受けとります。ところが、自社で売主からの依頼は受けたが、買主は他社が見つけてくれたといった場合、「片手」と言って売主からの仲介手数料は自社で受取り、買主からの仲介手数料は他社が受け取ることになります。
そうなると、売主さんから売却依頼を受けた物件のうち、あまり売れそうにない条件のよくない物件の情報は他の不動産会社に教えても、自社で買主も見つける自信があるような条件のいい物件の情報は教えない、ということが利益をあげる手段になるわけです。
その点、工務店は不動産会社と仲介手数料をとりあうライバルにはなりません。つまり不動産会社にとって「いいお客様」なわけです。ですから、複数の有力不動産会社としっかりとしたパイプを築いている工務店であれば、そのへんの不動産会社に行くよりも、情報量が間違いなく多いと言えます。