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マイホームを購入する上では、お客様にあった”適切な資金計画”を組むことが大切です。
大吉建設ではお客様の一生に一度の買い物を満足いくものにしていただくためにも、以下の資金計画のポイントをお客様にお伝えしています。
資金計画の考え方・・・
資金計画とは「見積」ではなく「計画」なのです。
× 土地 + 建物 + 諸費用 = 総予算
○ 総予算 ー 諸費用 = 土地 + 建物
この二つの計算式の違いがおわかりになりますでしょうか。上の式は見積の考え方です。「この土地がいくらして、こんな家を建てたらいくらかかる。それで諸費用はいくらぐらいで、総額○○○○万円必要か」・・・こんな感じです。この見積をすると、普通は予算が足りなくなって「計画」の見直しが必要になります。
それに対して、下の式こそが計画の考え方です。まず最初に、家づくり全体に使ってもよい総予算額を決定します。そして、だいたいの諸費用を引いた金額を土地と建物に使ってもよいという考え方です。
この計画の手順で進めると、自分が買える土地の値段も明確になり、土地さがしの資金的な失敗はしなくなります。建物の打ち合わせも最初から身の丈にあった打ち合わせができるようになります。
何よりも、最初に考えた総額を守っている限り、住み始めてからも安心できます。見積でふくらみすぎた夢をかなえるために無理をすると、住み始めてからのライフプランに影響がでるかもしれません。
総予算額の決め方
総予算額 = 住宅ローンで借りることができる金額 + 自己資金
単純に申しますと、上のような式になりますが、これはある意味「上限」です。みなさんには住宅の取得以外にもお金をとっておきたいことがあると思います。
自分の人生設計を見つめ直して、人生の予算配分を考えないといけませんが、それにはファイナンシャルプランナーによるライフプランシミュレーションを受けることをおすすめします。人生におけるあらゆる資金計画を見直すのです。
大吉建設はNPO法人 日本ライフプラン研究会に加盟しており、ファイナンシャルプランナーによるライフプランシミュレーションを無料で行っております。お気軽にお問合せください。
担当ファイナンシャルプランナー 岡部伸一ライフプランってご存知ですか?一言でいえば人生の(家族の)設計図です。 住宅ローンは一度スタートすると永い付き合いになります。行き当たりばったりで家を購入して後悔する前に、まず初めにライフプランをきっちり完成させ、家以外にかかる生活費や教育費、老後のお金や趣味、旅行の費用等トータルで考えた中で自分たちの生活に似合った無理なく支払える住宅ローン額を算出してみてはいかがですか? |
諸費用の目安
諸費用には、建築工事とは別に必要になる建築確認の取得などの費用や、住宅ローン手数料や火災保険など住宅ローンを組むための費用、登記などの行政費用などが考えられます。土地によっては、給水分担金(市納金)なども必要です。
では、その金額の目安です。(土地取得費用は別途)
建築確認、地盤調査等 | 80万円 |
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登記費用、不動産取得税等 | 50万円 |
火災保険料、ローン手数料等 | 80万円 |
地鎮祭、上棟式、引越等 | 20万円 |
建築工事以外の費用 | 約230万円 |
もちろん、依頼する住宅会社や金融機関、住宅の規模等によっても異なりますが、200~300万円ぐらいを考えておけば、大きな問題はないかと思います。また、引越を機に購入する家電製品や家具、照明器具、カーテンなどにも、100~200万円程度を使われることが多いようです。
住宅ローンの借り方
住宅ローンでは、支払金利を少なくするような「得な借り方」をしないように考えることが大切です。支払金利を減らそうとすると、できるだけ頭金を積んで借入額を少なくする、借入期間を短くする、といった方法が考えられるかと思いますが、いずれも危険です。
「住宅ローン難民」という言葉をご存知ですか?住宅ローンが支払えなくなって、せっかく購入したマイホームを手放すしかなくなった人のことです。リーマンショック後の2009年には、たった1年で6万人が住宅ローン難民になったそうです。
収入の減少など、将来の個人的な経済環境にもどのような変化があるかわかりません。交通事故や入院など、どのような臨時の出費があるのかもわかりません。もし、少しでも金利の支払いを減らすために、手元に現金を持たず、頭金に使い切ってしまったり、短期で返済するために月々の支払いをギリギリにしていたりすると、万一の時に住宅を売るしか方法がなくなっている可能性があります。
住宅ローンとは損得を優先させるものではなくて、安全を優先させるものなのです。つまり頭金は使い切らず、手元に余裕資金を残しておく。短期で返すことを考えずに、長期でローンを組んで月々の返済金額を少なくするということです。
ここで誤解のないように申し上げますと、金利の低い住宅ローンをさがすことはとても大切なアクションですが、借り方で金利の支払額を少なくしようとすることは非常に危険だということです。金利の低い住宅ローンで得をすることは大賛成です。
金利の影響
では、金利の違いがどれぐらい影響があるのか考えてみましょう。金利がもし1%違ったら支払総額がどれぐらい変わるのでしょうか?驚くほどの差があります。
3000万円を35年(フラット35)で融資を受けたと仮定します(計算しやすい)。
金利が2.8%の時、月々の返済は ¥112,132。総支払金額は4709万円になります。
ボーナス無しです。これが1%変わったらどうなるでしょうか。
金利が1.8%の時、月々の返済は ¥ 96,327。総支払金額は4045万円になります。
月々の差額は ¥15,805 ですが、支払総額で言いますと 664万円の差になります。単純計算で0.2%変わっても 133万円は変わることになります。金利の影響はこれほどまでに大きいので、「金利の低い住宅ローンをさがすことは、とても大切なアクション」だとご理解いただきたいのです。