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安心R住宅の時間
安心R住宅とは、耐震性があり、インスペクション(建物状況調査等)が行われて、かつリフォームがされているか、もしくは費用まで含めたリフォームプランがあり、これまで実施された点検や修繕の内容などの情報が開示されてる住宅のことです。
簡単に言うと優良で安心できる中古住宅を国が認定する制度です。中古住宅は耐震性など基本的な性能に不安があったり、汚いというイメージやそれをきれいにするためにどれぐらいの費用がかかるのか想像もつかなかったり、これまでの点検や管理の流れがわからないといった中古住宅のデメリットを解消するという考え方です。ちなみに安心R住宅のRとはReuse(再利用)、Reform、Renovationを意味しています。
安心R住宅のメリット①既存住宅売買瑕疵保険に加入できる
安心R住宅のメリットで最初にあがってくるのが、国土交通省の指定法人が提供する「既存住宅売買瑕疵保険」に加入することができるということです。既存住宅売買瑕疵保険とは、購入した不動産の保険対象部分に瑕疵(欠陥)が見つかった際に保険金が支払われ補修費用に充てることができる保険です。
その対象となるのは、住宅の構造耐力上主要な部分や雨水の浸入を防止する部分です。簡単に言うと、傾きや雨漏りがあった時に保証が受けられるということです。
安心R住宅のメリット②住宅ローン減税や住まい給付金の要件を満たす
住宅ローン減税は中古物件の場合、適用される要件の1つに「既存住宅売買瑕疵保険への加入」があります。これが安心R住宅なら、それだけでクリアしていますので、耐震基準適合証明書なども別に必要がなくなります。
また、住まい給付金とは、マイホームを購入した方が一定の要件を満たした場合に給付金を受け取ることができる制度ですが、こちらも要件の1つに「既存住宅売買瑕疵保険へ加入する等、売買時に検査を受けていること」という項目があり、その要件に当てはまります。
安心R住宅のメリット③補助金の条件が有利になる
安心R住宅を購入するとそうではない中古住宅を購入するのと違って補助金の条件が有利になることがあります。例えば、新しい補助金であるこどもみらい支援事業では、若者・子育て世帯以外の世帯が中古住宅を購入するときには上限が30万円となりますが、それが安心R住宅の場合は45万円になります。
安心R住宅のメリット④安心できる
中古住宅の購入を希望される方の中には、国土交通省が「不安」「汚い」「分からない」と表現したように、耐震性や建物の状態、またはそれを改修する費用に不安や疑問を抱く方が一定数存在すると思われます。
「安心R住宅」の標識がついた住宅を購入するということは、耐震性が担保されていて、すでにリフォームされていて住める状態であるか、または費用まで含めたリフォームプランがあるかということなので、その意味では気持ちよく住める状態にするのにお金がいくら必要になるのかといった心配をしなくてもよくなります。
もう少し詳しく話しました