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望ましい換気方法の時間

 住宅の換気の方法は大きく分けて3つになります。この中で現在の住宅で最も多く採用されているのは第三種換気ですが、私は第一種換気が望ましいと考えています。順番に説明をいたします。

第一種換気は給気も排気も機械 

 換気と言うのは給気と排気で成り立ちますが、その両方を機械でやろうというのが第一種換気です。排気ファンだけではなく給気ファンもつけるということです。各部屋にそれぞれ排気ファンと給気ファンを設置する簡易なものもありますし、ロスナイと言って1台で給排気と熱交換を行うものもあり、これも各部屋につけることになります。またそういったものだけではなく、メインの機械は床下など1ヶ所に1台の設置とし、各部屋をダクトでつないで換気するシステム換気もあります。

 ロスナイも悪くはありませんが、やはり私は各部屋をダクトでつないだシステム換気が望ましいと思います。その理由は、各部屋の室温が均一に近づいて、高断熱高気密の住宅ではエアコン1台で冷暖房が可能になるからです。基本的にBELS☆☆☆☆☆ぐらいの高断熱になると35坪ぐらいまでの普通の戸建て住宅ならエアコン1台で充分に冷暖房できます。

第二種換気は給気は機械で排気は自然

 第二種換気とは給気を機械で行い排気を自然排気とする方法で、一般的な換気扇とは反対の動きになります。これは病院のクリーンルームや衛生管理が必要な調理室などのポジティブエアーの考え方です。室内の空気圧を室外よりも高くして、外部の汚れた空気が中に入ってこないようにするという対策です。

 ですから外気よりもきれいな室内の空気を維持するという目的の換気方法なので、一般的な住宅の「室内の汚れた空気をきれいな外気と入れ替える」という換気の考え方とは真逆になりますから、住宅で使われることはありません。ここでは忘れておいていい方法です。

第三種換気は給気は自然で排気は機械

 第三種換気とは一般的な換気方法のことで、排気のための換気扇をつけて給気は自然給気とします。現在の住宅では最も多く採用されている方法ですが、それは第三種換気が優れているからではありません。一番コストが低い換気方法だからです。

「それは少し言い過ぎなんじゃないですか」と言いたい方もいらっしゃるとは思いますが、では試しに第三種換気を採用されている工務店に聞いてみてください。「ロスナイと違って、普通の排気だけの換気扇をつけているのはどうしてですか?」と。まず、コスト以外のメリットは出てこないと思います。だって、本当にそれしかないですから。せいぜい出てきても、「一般的だから」といったところじゃないでしょうか。

換気で重要なのは熱交換 

 換気で重要なのは熱交換をすることです。熱交換とは外から入ってくる空気と室内から出て行く空気の温度を交換することです。例えば冬の暖房時において、室内が20℃で外気が0℃の時、普通に換気すると20℃の空気が出て行って0℃の空気が入ってくるわけですから、せっかく暖まった部屋が一気に寒くなります。これが換気の最大の問題なんです。

 ところがもし熱交換をする換気システムを採用している場合は、一般的な熱交換率80%の機械であれば、室内の20℃の空気は4℃になって屋外にでてゆき、屋外の0℃の空気は16℃になって室内に入ってくるわけです。わかりますか?これを熱交換といいます。つまり冷暖房の効率や効果をおとすことなく換気ができるので、心理的な抵抗なく必要な換気ができるわけです。高性能な機械では熱交換率が90%のものもあります。この熱交換が可能になる方法は第一種換気しかありません。第二種や第三種では熱交換ができないのです。私はこれを持って第一種換気が望ましいと考えています。

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